痛みと漢方

痛みに効く漢方薬についてご案内。

痛みと漢方

痛むからだに漢方

腰痛、頭痛、関節痛など、痛みはさまざま。歳のせい、体質のせい…とあきらめていませんか?うした治りづらい痛みには、漢方がおススメです。

漢方医学は、長い間の経験から痛みの治療法がきめ細かくでき上がっています。

1. 痛みと経路の関係:なぜ痛みが起こるのか?

からだの中には、「経絡(けいらく)」という通路が流れています。経絡は気血を全身へ運ぶ役割をもっており、経絡の流れに異常が起こったときに「痛み」というからだからの警告を発するのです。

2. 経絡の流れが悪くなる原因(1):余分なものが経絡の流れをふさぐ

寒さ、湿気、ストレス、食事の偏り、過労、瘀血(ネバネバ血液)、外傷などが経絡の流れを滞らせる。こうした運行障害の痛みを「不通則痛(ふつうそくつう)」と呼んでいます。

3. 経絡の流れが悪くなる原因(2):からだに必要なものが不足する

老化、体力の衰え、虚弱体質、慢性病などによって、本来からだに必要な気血が不足している。こうした栄養不足の痛みを「不栄則痛(ふえいそくつう)」と呼んでいます。

腰痛と漢方

腰痛は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中でも、特に腎と密接に関係しています。

腎は、人の成長・発育・生殖・老化に深く関係する臓器で、加齢とともに衰えていきます。腰痛が高齢者に多くみられるのも、腎と腰痛とが密接に関係していることを表しています。

こうしたことから"腰は腎の府"といわれています。ギックリ腰などのように、若い人にも腰痛は起こりますが、こうした若年性の腰痛にも腎が関係しています。生活の不摂生や過労、ストレスなどが重なると腎の機能が衰え、それが引き金となって腰痛が発生するのです。

腰痛と漢方

神経痛と漢方

漢方ではからだの痛みを「痺証」と呼んでいます。

痺とは、「つまって通じない」という意味で、風や寒さ、湿気などの環境因子がからだの活動に必要な基本物質である気や血の流れを妨げた状態を指します。

つまって通じない部分が「痛み」となって現れるのです。

痺証の代表的な症状が神経痛です。神経痛には、急性と慢性とがあります。急性の神経痛は環境因子の影響で起こりますが、慢性の場合には、それに加えて病気に対する抵抗力が不足するなど、体質素因がからみます。経過も長引き、治療も難しくなります。

神経痛と漢方

ひざの痛みと漢方

ひざの痛みは、・中年以降に起こりやすい。

・男性より女性に多い。・痛みはひざ以外にない。・安静にしているときは痛みは感じないが、行動を起こすと痛みが増す。・経過が長い―といった特徴があります。

こうした症状の背景には、腎と肝の老化があります。腎と肝が衰えると、全身のエネルギー・栄養源となる気血が不足し、有害な水分や冷えなどの外部因子が侵入しやすくなります。

その結果、痛みが発生するのです。漢方では、痛みを抑えるとともに、腎と肝の働きを補う治療をします

ひざの痛みと漢方

関節の痛みと軟骨再生に

人類が誕生して歩き始めてから悩まされてきた、病気の代表が関節症です。そしてその関節症の中でも最も多いのは、変形性の膝関節症です。

急速な高齢化が進む日本では、変形性の膝関節症の患者数は増加しています。 関節症で最も悩まされることは、痛みによる苦しみです。ひどくなると歩くこともできないほどで、適度な運動を必要とする体のバランスはますます悪くなります。

医療の現場では、残念ながら対症療法が中心となり、痛み止め消炎鎮痛剤などの薬を使った治療をするのが精一杯です。薬を使用している間は痛みが止まっているもののあくまで一時的に痛みを抑えているにすぎないのです。

このような現代医学的治療では根本から改善するまでには至らない変形性関節症が、漢方薬と軟骨再生成分によって、関節症の痛みが消えるだけでなく、関節軟骨が再生されるという、これまでの医学では考えられないような治療効果が数多く報告されています。回復することが困難になる前に積極的に治療に取り組みましょう。

独活寄生丸 ケアマックスNEO

5-ロキシン 植物由来の抗炎症作用と鎮痛作用をもつ。5-ロキシンにコンドロイチン、グルコサミンを配合。痛みをとりながら軟骨を再生する。

  • 炎症を抑えて関節の痛みを和らげる
  • 関節のこわばりをとって可動ゾーンを広げる
  • 関節軟骨を破壊する物質(MMP-3)を減らす
  • QOL(生活の質)を維持してロコモによる介護を回避する

変形性関節症治療の必要条件

(1) 軟骨の材料となる良質な成分を十分にバランスよく摂取すること。摂取の目安体重54kg以下グルコサミン1000mg、コンドロイチン800mg/日体重55kg以上グルコサミン1500mg、コンドロイチン1200mg/日

(2) 摂取された軟骨成分から新しい軟骨の形成が促進されること。

(3) 関節内の血液の流れを促進して関節腔内の血栓、繊維素、脂質、たんぱく質などの老廃物の代謝をスムーズにすること。

(4) 軟骨細胞の破壊を遅らせること。

(5) 滑膜の炎症を軽減すること。

(6) 大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内間広筋)と殿筋(大殿筋・中殿筋)の筋肉を強化すること。

(7) 太りすぎを避け、適度に体重をコントロールすること。BMIを24.0%以下にする、BMIの理想は22.0以下。

(8) なるべく正座は避けること。

© 杏林堂漢方薬局鍼灸院
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